美術鑑賞と読書会のサークル “Arts&Books” ― 早稲田を中心に活動、学生も社会人も歓迎

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第182回読書会『イワン・デニーソヴィチの一日』

2022年6月4日

第182回読書会6月4日(土)夜にオンラインで開催し、
ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』を読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用します(参加者の費用負担なし)。
読書会については今後も2~3回に1回は土曜夜等にオンラインで開催していきます。

【 日にち 】 6月4日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』(新潮文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
今回のテキストは、ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』(1962年、約250頁)。

アレクサンドル・ソルジェニーツィン(1918~2008)は、ソ連のノーベル文学賞作家
第二次大戦中には思想的理由での強制収容所送り、ノーベル文学賞受賞後も国家反逆罪での国外
追放などを経験。『イワン・デニーソヴィチの一日』はそのスターリン時代の強制収容所生活を
もとに書かれたデビュー小説。発表当時から世界で話題となった、戦後ロシア文学の最高傑作
という情報から持ちがちな先入観をキャンセルして、とにかく手にとってほしいオススメの作品。

◆ その次の読書会
第183回読書会7月10日(日)昼にリアル開催でデフォー『ロビンソン・クルーソー』を予定。
英文学史上の最初の小説のひとつとして有名な漂流冒険譚をとりあげましょう。翻訳も豊富です。

『イワン・デニーソヴィチの一日』の概要は下記(新潮文庫の紹介文より)。

1962年の暮、全世界は驚きと感動で、この小説に目をみはった。当時作者は中学校の田舎教師であったが、その文学的完成度はもちろん、ソ連社会の現実をも深く認識させるものであったからである。スターリン暗黒時代の悲惨きわまる強制収容所の一日を初めてリアルに、しかも時には温もりをこめて描き、酷寒(マローズ)に閉ざされていたソヴェト文学界にロシア文学の伝統をよみがえらせた芸術作品。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第182回はできるだけ5月31日までに、第183回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』    ソルジェニーツィン『収容所群島』

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第181回読書会『1973年のピンボール』

2022年4月24日

第181回読書会4月24日(日)昼に実施し、村上春樹『1973年のピンボール』
読みましょう。
いまのところ、読書会としては2020年1月以来のリアル開催(リアルとオンラインの
ハイブリッド開催)を予定しています。
オンライン参加にはZoomを使用します。

コロナ状況次第ではオンラインのみの開催となる可能性もあります。
その場合には10日前までにウェブサイトとメーリングリストでお知らせします。

【 日にち 】 4月24日(日)
【 集 合 】 [リアル]14:00に直接会場へ
※ 会場は新宿~池袋の会議室で検討し、参加者へ後日個別に連絡します。
【 時 間 】 [リアル&オンライン]14:10に開始 → 16:00~16:30に終了
※ オンライン参加時のZoom招待メールは数日前に送付します。
【 費 用 】 [リアル&オンライン]500円程度(会場費・通信費等の諸経費割勘相当)
※ オンライン参加時の精算方法は個別に連絡します(初参加~2回目のかたは原則銀行振込)。
【 定 員 】 リアル15名程度まで、全体20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。
【テキスト】 村上春樹『1973年のピンボール』(講談社文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。

◆ 今回のテキストは、村上春樹『1973年のピンボール』(1980年、約180頁)。

「ドライブ・マイ・カー」でも話題の村上春樹を読み返してみましょう。
初期三部作(『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』)の、またはその後の『ダンス・
ダンス・ダンス』を含めた四部作の第2作。
初期作品ならではの、読みやすいけれどもノイジーな文体で書かれた、喪失感
デタッチメントの極まった名作。

◆ なお、次の第182回読書会6月4日(土)夜にオンライン開催(Zoom)で
ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』を予定。
ロシアのノーベル賞作家のデビュー作。ソ連の強制収容所での一日を描いた中編
ながら、先入観なしにぜひ手にとってほしい、もっとも美しい小説のひとつ。

『1973年のピンボール』の概要は下記(講談社文庫の紹介文より)。

「電灯のスイッチを切って扉を後ろ手に閉めるまでの長い時間、僕は後ろを振り向かなかった。一度も振り向かなかった」東京で友人と小さな翻訳事務所を経営する〈僕〉と、大学をやめ故郷の街で長い時間を過ごす〈鼠〉。二人は痛みを抱えながらも、それぞれの儀式で青春に別れを告げる。『風の歌を聴け』から3年後、ひとつの季節の終焉と始まりの予感。「初期三部作」第二作。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第181回はできるだけ4月20日までに、第182回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

村上春樹『風の歌を聴け』    村上春樹『1973年のピンボール』    村上春樹『羊をめぐる冒険』

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第180回読書会「オイディプス王」「アンティゴネ」

2022年3月27日

第180回読書会3月27日(日)昼にオンラインで開催し、
ソポクレス「オイディプス王」「アンティゴネ」を読みましょう。

コロナ状況を考慮してオンラインとしますが、ひさしぶりに日曜昼に開催します。
夜の開催では参加しづらかったみなさんもぜひ。
オンライン開催にはZoomを使用します(参加者の費用負担なし)。

【 日にち 】 3月27日(日)
【 時 間 】 14:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 16:00~16:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 ソポクレス「オイディプス王」「アンティゴネ」(新潮文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、ソポクレス(紀元前5世紀)の「オイディプス王」「アンティゴネ」
(各100頁程度の戯曲)。

ソポクレスは、古代ギリシアの三大悲劇詩人のひとりであり、そのなかでもとりわけ後世の
文学・思想に絶大な影響を及ぼした、世界文学史における最重要の作家のひとり。
とりあげる2編の悲劇作品は、彼の代表作であり、テーバイ王家の三部作の第1作と第2作
(第3作はその後のオイディプスを描く「コロノスのオイディプス王」)。

知らずに父を殺し母と交わったオイディプス王の恐るべき運命を描く「オイディプス王」
彼の残された娘・王女の、気高い愛とプライドと国家への反抗を描く「アンティゴネ」

どの翻訳で読んできてもかまいませんが、2編とも収録された新潮文庫の福田恆存訳
『オイディプス王・アンティゴネ』が手軽さと格調の高さから本としてオススメです。
新訳では、光文社古典新訳文庫の河合祥一郎訳『オイディプス王』(2017年刊)、
岩波文庫の中務哲郎訳『アンティゴネー』(2014年刊)があります。
河合訳は訳として福田訳以上にオススメですので、余力のあるかたは読み比べてみては。

Arts&Booksでは2007年8~9月に「ギリシア悲劇をすべて読む会」全6回を開催し、
古代ギリシアの三大悲劇詩人と喜劇詩人の現存する全作品を読了しました。
今回参加予定のみなさんには、その際に作成したA3一枚のまとめレジュメ「ギリシア悲劇・
喜劇のエッセンス」を、参加連絡時に共有します。必要に応じてご参考にどうぞ。

◆ なお、次の第181回読書会4月24日(日)昼村上春樹『1973年のピンボール』を予定。
村上春樹の初期3部作の第2作。初期ならではのノイジーで美しい名作。極力リアル開催予定。

『オイディプス王・アンティゴネ』の概要は下記(新潮文庫の紹介文より)。

知らずに実の父を殺し、生母を妻とし、ついには自ら両眼をえぐり放浪の旅に出る――テバイの王オイディプスの悲惨な運命「オイディプス王」。国禁を犯して反逆者である兄の葬礼を行ったために石牢に幽閉された、オイディプスの娘アンティゴネの愛と誇り「アンティゴネ」。アイスキュロス、エウリピデスとともにギリシャ三大悲劇詩人と称されるソポクレスの代表作2編を収める。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第180回はできるだけ3月23日までに、第181回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ソポクレス『オイディプス王・アンティゴネ』    ソポクレス『オイディプス王』    ちくま文庫『ギリシア悲劇II ソポクレス』

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第179回読書会『嘔吐』

2022年2月20日

第179回読書会2月20日(日)夜にオンラインで開催し、サルトル『嘔吐』を読みましょう。
時間が変則的ですのでご注意ください。いつもの曜日・時間では参加できなかったかたもぜひ。

オンライン開催にはZoomを使用します(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 2月20日(日)
【 時 間 】 19:00に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 20:30~21:00に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 ジャン=ポール・サルトル『嘔吐 新訳』(人文書院)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、サルトル『嘔吐』(1938年、約300頁)。

実存主義の哲学者・思想家として知られるJ-P・サルトル(1905~1980)の最初の小説。
実存主義として思想化・政治化される以前の強烈な哲学感覚が鮮やかに表現された、
存在論的な哲学小説の歴史的傑作。物が私が存在することへの吐き気と不安

『失われた時を求めて』の翻訳者としても知られる鈴木道彦による2010年刊の新訳がオススメ
(同じ人文書院から白井浩司による旧訳もひきつづき刊行されていますのでおまちがえなく)。
旧訳に比べてかなり読みやすくなり、世界文学の名著として手にとる価値が高まりました。

◆ なお、次の第180回読書会3月26日(日)昼ソポクレス「オイディプス王」「アンティゴネ」を予定。
後世に絶大な影響を与えたギリシア悲劇の傑作2作を。状況が許せばひさびさのリアル開催で。

『嘔吐』の概要は下記(人文書院のウェブサイト等より)。

20世紀フランス文学の金字塔。/存在の真実を探る冒険譚。/港町ブーヴィル。ロカンタンを突然襲う吐き気の意味とは……一冊の日記に綴られた孤独な男のモノローグ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第179回はできるだけ2月16日までに、第180回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ジャン=ポール・サルトル『嘔吐 新訳』    ジャン=ポール・サルトル『存在と無』    ジャン=ポール・サルトル『自由への道』

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第178回読書会「曽根崎心中」

2022年1月15日

第178回読書会1月15日(土)夜にオンラインで開催し、
近松門左衛門「曽根崎心中(曾根崎心中)」を現代語訳で読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用します(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 1月15日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 近松門左衛門「曽根崎心中」(角川ソフィア文庫の諏訪訳ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、近松門左衛門「曽根崎心中」(1703年、現代語訳約20頁)。

「日本のシェイクスピア」と讃えられることもある、江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎の作者
近松門左衛門(1653-1725)。
その世話物浄瑠璃の代表作から、遊女お初と手代徳兵衛の悲恋を描いた「曽根崎心中」
とりあげ、現代語訳で読んでみましょう。「俗」と「聖」の極地。
もちろん上演作品のため、読むにはごく短いです。みなさんお気軽にご参加ください。

現代語訳は、角川ソフィア文庫の諏訪春雄訳『曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島
現代語訳付き』
がオススメ(同じ角川ソフィア文庫に似たような別物があるため要注意)。
ほか、河出書房新社の池澤夏樹編の日本文学全集第10巻(2016年刊)に、いとうせいこう
によるほぼ最新の現代語訳が収録されています。

◆ なお、次の第179回読書会2月20日(日)19:00~にオンラインでサルトル『嘔吐』を予定。
世界への吐き気と実存の不安。存在論的な哲学小説の極北を、新訳で読みやすくなったいまこそ。

「曽根崎心中」の概要は下記(角川ソフィア文庫の紹介文より)。

徳兵衛とお初(曾根崎心中)、忠兵衛と梅川(冥途の飛脚)、治兵衛と小春(心中天の網島)。恋仲になった男と女たち。女はいずれも苦界に堕ちた遊女。男は女をなんとか救いたい。募る恋情、行く手を阻む浮き世のしがらみ、義理、人情。追い詰められた2人を待ち受ける運命とは……。元禄16年の大坂で実際に起きた心中事件を材にとった「曾根崎心中」ほか、極限の男と女を描いた近松門左衛門の世話浄瑠璃の傑作3編を所収。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第178回はできるだけ1月11日までに、第179回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

近松門左衛門『曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島 現代語訳付き』    『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵(池澤夏樹個人編集 日本文学全集10)』    小野幸恵『週刊誌記者 近松門左衛門』

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第177回読書会『ミドルマーチ4』

2021年12月4日

第177回読書会12月4日(土)夜にオンラインで開催し、
ジョージ・エリオット『ミドルマーチ4』を読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用する予定です(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 12月4日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 ジョージ・エリオット『ミドルマーチ4』(光文社古典新訳文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、ジョージ・エリオットの大作『ミドルマーチ』(1871年、全8部)の
第7部・第8部・フィナーレ

8月の読書会では光文社古典新訳文庫の新訳全4巻中の第1巻にあたる範囲をとりあげました。
今回はその最終巻の第4巻(『ミドルマーチ4』)にあたる上記範囲をとりあげましょう。
第1巻、あるいは第2巻や第3巻を読んでいなくても、第4巻を読めれば参加可です
(ただし、読書会全体としては全4巻の内容をふまえて話を進めます)。
同新訳文庫がオススメですが、講談社文芸文庫等の旧訳で同範囲を読んできてもかまいません。

19世紀ヴィクトリア朝イギリスの女性作家ジョージ・エリオット(1819~1880年)の最高傑作。
架空の地方都市ミドルマーチを舞台に、緻密な人間描写で織りなす、社会の壮大なパノラマ
人はいかに挫折を経て理想から遠ざかり、現実と折り合いをつけていくか。
2015年に「偉大なイギリス小説100」の第1位にも選ばれた、英文学の最高峰をこの機会にぜひ。

◆ なお、次の第178回読書会1月15日(土)夜近松門左衛門「曽根崎心中」を予定。
「日本のシェイクスピア」近松門左衛門の浄瑠璃作品の代表作を現代語訳で読みましょう。

『ミドルマーチ4』の概要は下記(光文社古典新訳文庫の紹介文より)。

未必の故意、恥辱に塗れる者、恋敵同士の静かなる対峙──そしてドロシアの選択とは?(帯より)。

結婚はいまもなお、家庭という叙事詩の始まりなのである。結婚とは、二人の人間が一体となり、歳月を経て頂点に達し、年をとって共通の楽しい思い出を刈り入れるという結合だが、次第にそれを勝ち得ていくか、あるいは、取り返しがつかないほど敗北するのか、叙事詩のごとく謳い上げられるのだ。(本文より)

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第177回はできるだけ11月30日までに、第178回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ジョージ・エリオット『ミドルマーチ4』    ジョージ・エリオット『ミドルマーチ4』    ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』

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第176回読書会『アメリカの鱒釣り』

2021年10月23日

第176回読書会10月23日(土)夜にオンラインで開催し、
ブローティガン『アメリカの鱒釣り』を読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用する予定です(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 10月23日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 リチャード・ブローティガン『アメリカの鱒釣り』(新潮文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、リチャード・ブローティガン『アメリカの鱒釣り』(1967年)。

ビート・ジェネレーションの代表作家のひとりリチャード・ブローティガン(1935~1984)。
その最初期の小説にして世界的ベストセラー『アメリカの鱒釣り』は、新潮文庫の解説で
柴田元幸「『アメリカの鱒釣り』革命」と絶賛するほど、作品としても翻訳としても
斬新で爽快で画期的で、村上春樹など、後の日本の作家・翻訳家に大きな影響を与えました。
47の連作掌編からなる、軽やかで「カッコいい」、ポストモダン文学

◆ なお、次の第177回読書会12月4日(土)夜ジョージ・エリオット『ミドルマーチ4』を予定。
174回読書会で第1巻をとりあげた、英国小説の最高峰の最終巻を。一度は読むべき超傑作。

『アメリカの鱒釣り』の概要は下記(新潮文庫の紹介より)。

二つの墓地のあいだを墓場クリークが流れていた。いい鱒がたくさんいて、夏の日の葬送行列のようにゆるやかに流れていた。――涼やかで苦みのある笑いと、神話めいた深い静けさ。街に、自然に、そして歴史のただなかに、失われた〈アメリカの鱒釣り〉の姿を探す47の物語。大仰さを一切遠ざけた軽やかなことばで、まったく新しいアメリカ文学を打ちたてたブローティガンの最高傑作。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第176回はできるだけ10月19日までに、第177回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

リチャード・ブローティガン『アメリカの鱒釣り』    リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』    リチャード・ブローティガン『芝生の復習』

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第175回読書会『風の谷のナウシカ』

2021年9月18日

第175回読書会9月18日(土)夜にオンラインで開催し、
宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ(全7巻)』を読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用する予定です(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 9月18日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 宮崎駿『風の谷のナウシカ(全7巻)』(徳間書店)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ(全7巻)』(1982~1994年)。

高度に発達した大産業文明の崩壊後、異形の生態系に覆われた、終末世界のSF・ファンタジー。
コロナ禍での再上映も話題になったジブリ名作の原作を、この機会に、この状況下で読んでみましょう。
映画化されたのは第2巻まで。漫画全7巻ではその後の展開も描かれます。

◆ なお、次の第176回読書会10月23日(土)夜ブローティガン『アメリカの鱒釣り』を予定。
ビート・ジェネレーションの代表作家による47の連作掌編集を、翻訳史上の革命的名訳で。
また、その次の12月4日(土)夜第177回読書会ジョージ・エリオット『ミドルマーチ4』を。

『風の谷のナウシカ』の概要は下記(徳間書店ウェブページの紹介より)。

「火の7日間」とよばれる戦争によって、巨大文明が崩壊してから千年。荒れた大地に腐海という死の森が広がっていた。主人公・ナウシカのいる風の谷が、恐ろしい巨神兵を使い腐海を焼き払おうとするクシャナたちに侵略された。腐海の森と共に生きようとするナウシカと、腐海を焼き払おうとする人々。だが、その腐海には、秘密があって……。 月刊アニメージュに掲載された、映画『風の谷のナウシカ』の原作コミックス。 映画のもとになったストーリーは、このコミックスのおよそ2巻目まで。原作では、映画では語られなかったナウシカの活躍を知ることができます。宮崎駿が描く独特の世界が広がる、何度読んでも感動する超大作!

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第175回はできるだけ9月14日までに、第176回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

宮崎駿『風の谷のナウシカ』

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第174回読書会『ミドルマーチ1』

2021年8月7日

第174回読書会8月7日(土)夜にオンラインで開催し、
ジョージ・エリオット『ミドルマーチ1』を読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用する予定です(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 8月7日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00頃に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 ジョージ・エリオット『ミドルマーチ1』(光文社古典新訳文庫)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、ジョージ・エリオットの大作『ミドルマーチ』(1871年、全8部)の
プレリュード・第1部・第2部

今回は光文社古典新訳文庫の新訳全4巻中の第1巻(『ミドルマーチ1』)にあたるこの範囲を
とりあげましょう。
同新訳文庫がオススメですが、講談社文芸文庫等の旧訳で同範囲を読んできてもかまいません。
その後、12月か1月の読書会で、新訳全4巻中の第4巻(『ミドルマーチ4』)にあたる
第7部・第8部・フィナーレをとりあげましょう。
第2巻や第3巻はこの2回の読書会のあいだに各自でどうぞ(読まなくてもどちらの回にも参加可)。

19世紀ヴィクトリア朝イギリスの女性作家ジョージ・エリオット(1819~1880年)の最高傑作。
架空の地方都市ミドルマーチを舞台に、緻密な人間描写で織りなす、社会の壮大なパノラマ
人はいかに挫折を経て理想から遠ざかり、現実と折り合いをつけていくか。
2015年に「偉大なイギリス小説100」の第1位にも選ばれた、英文学の最高峰をこの機会にぜひ。

◆ なお、次の第175回読書会9月18日(土)夜宮崎駿『風の谷のナウシカ』(マンガ全7巻)を予定。
コロナ禍での再上映が話題となったジブリ名作の原作を、この機会に、この状況下で読んでみましょう。

『ミドルマーチ1』の概要は下記(光文社古典新訳文庫の紹介より)。

知的で美しいドロシア・ブルックは二十歳前後の娘だが、自分の人生を偉大な目的に捧げることを熱烈に願い、温厚でハンサムな准男爵を退けて、学究生活に打ち込んでいる厳めしい五十がらみの牧師と婚約する……。地方都市ミドルマーチを舞台に緻密な人間描写で織りなす壮大な物語。(全4巻)

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第174回はできるだけ8月3日までに、第175回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ジョージ・エリオット『ミドルマーチ1』    ジョージ・エリオット『ミドルマーチ1』    ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』

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第173回読書会「阿Q正伝」「狂人日記」

2021年6月20日

第173回読書会6月20日(日)昼にオンラインで開催し、
魯迅の短編「阿Q正伝」「狂人日記」を読みましょう。

オンライン開催にはZoomを使用する予定です(参加者の費用負担はありません)。

【 日にち 】 6月20日(日)
【 時 間 】 15:00に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 最長16:45までに終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 魯迅「阿Q正伝」「狂人日記」(光文社古典新訳文庫『故郷/阿Q正伝』ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ 今回のテキストは、魯迅(1881~1936年)の「阿Q正伝」(1922年、約80頁)と
「狂人日記」(1918年、約20頁)の短編2作。

魯迅は、日本・アメリカ等を参照した、中国における言文一致運動(文学革命)のなか、
旧制度・旧道徳の病根を口語文で描き、中国近代文学の礎を築きました。

今回は、夏目漱石や芥川龍之介らの影響が見られる短編集『吶喊(とっかん)』から、
代表作の「阿Q正伝」と「狂人日記」の2作をとりあげましょう。

◆ なお、次の第174回読書会8月7日(土)夜ジョージ・エリオット『ミドルマーチ1』を予定。
英国小説の最高峰の超大作を8月と12月頃に2回かけて。人間と社会へのあまりに深い洞察。

『故郷/阿Q正伝』の概要は下記(光文社古典新訳文庫の紹介より)。

久しぶりに再会した幼なじみは、かつて僕の英雄だった輝きを失っていた……「故郷」。定職も学もない男が、革命の噂に憧れを抱いた顛末を描く「阿Q正伝」。周りの者がみな僕を食おうとしている! 狂気の所在を追求する「狂人日記」。文学で革命を起こした魯迅の代表作16篇。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ(参加要件はとくにありません)。
第173回はできるだけ6月16日までに、第174回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

魯迅『故郷/阿Q正伝』    魯迅『阿Q正伝・狂人日記』    魯迅『酒楼にて/非攻』

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