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哲学カフェ、はじめます
2013年3月31日
2013年度の待望の新企画として、3月31日(日)に哲学カフェがはじまります。
この記事では、哲学カフェとはなにか、その全体像について説明します。
3月31日(日)の哲学カフェ第00回については別の記事を参照してください。
【1】コンセプト
絵画を見たり小説を読んだりするみたいに、気楽に哲学者の哲学・思想を味わいたい。その毒も含めて。
哲学書を読まなくたっていい。
気楽に哲学するだけでも、世界の見えかたはもっと楽しくなるし、美術や文学の捉えかたもきっと深まる。
【2】進めかた
全体としては、読書会とASをミックスして、そこに新しい雰囲気を加えた感じになりそうです。
会場は(未知数の)参加人数に応じて選んでいきます。読書会よりもこだわりを。
第00回は哲学カフェのオープニング。
前半では、哲学の入門書から選んだサブテキストについて、読んできた参加者間で感想・意見を交換しましょう。
後半では、哲学史の全体像を担当者がおさらい。各哲学者の立ち位置や、各テーマのつながりをおさえましょう。
第01回以降の哲学カフェはスタディ編とセッション編の2回を1組として進めていきましょう。
2回で1組とはいえ、どちらかの回だけに参加するのもOK。自由に気楽に参加どうぞ。
スタディ編では、セッション編でとりあげる哲学者の哲学・思想の全体像をおおまかにおさえましょう。
前半では、新書など、その哲学者の入門書について、読んできた参加者間で感想・意見を交換しましょう。
後半では、担当者(おもに主宰者)がその哲学者の哲学・思想についてわかりやすくおはなしします。
セッション編では、スタディ編でとりあげた哲学者の、読みやすい著作や主著の一部分をとりあげましょう。
とりあげかたは、その場で重要な箇所をいっしょに読みながら、関連する哲学的なテーマで語りあうなど、
事前に読んできてもこなくても楽しめるかたちを探していきます。
【3】参加要件
ひとまず第00回の参加要件は、Arts&Booksの活動に2回以上の参加経験があること。
ただし、2013年度に大学・大学院に入学する方や社会人になる方については、上記の要件を満たして
いなくてもご相談に応じます(参加人数によってお断りする場合もあります)。
哲学カフェ第00回(オープニング)
哲学カフェ第00回(オープニング)を3月31日(日)に実施しましょう。
哲学カフェは2013年度からスタートする待望の新企画!
新企画のため、集合などの詳細については参加人数の予測ができ次第、追記します。
また、哲学カフェの全体像については別の記事を参照してください。
【 日にち 】 3月31日(日)
【 集 合 】 14:45に渋谷の宮益坂下交差点のビックカメラ渋谷東口店前(またはMLでお知らせの会場へ)
【 費 用 】 哲学カフェ1,000円 + 歓談1,500~2,000円
【サブテキスト】 永井均『子どものための哲学対話』(講談社文庫ほか)
※ サブテキストは、読んできたほうがもっと楽しめますが、読まずにきてもかまいません。
第00回は哲学カフェのオープニング。
前半では、哲学の入門書から選んだサブテキストについて、読んできた参加者間で感想・意見を交換しましょう
(前半で参加者のみなさんに伺う話題についてはMLでお知らせします。ML未登録の方はご一報ください)。
後半では、哲学史の全体像を担当者がおさらい。各哲学者の立ち位置や、各テーマのつながりをおさえましょう。
今回のサブテキストは、終章まで、哲学者も哲学用語も哲学ということばすらもまったく出てこないものの、
小学生からお年寄りまで(誇大広告ではなく)、だれにでもオススメできる最高の哲学入門書のひとつ。
イラストやマンガをはさみながら、「ぼく」と猫のペネトレが素朴な疑問をめぐって対話します。
コーヒー1杯のお金と、授業1~2コマの時間で、世界の見えかたを気楽に変えられる一冊。
※ 講談社現代新書『〈子ども〉のための哲学』とは別の本ですのでご注意ください。
著者の永井均は、古今東西のどの哲学者も問えなかった〈私〉の存在の比類なさなどをテーマに哲学する、
ユニークでホンモノの哲学者。数年前には、川上未映子の師匠として、一般にもちょっと名が知られました。
なお、次回の哲学カフェ第01回(スタディ01)は、5月6日(日)を予定しています(変更の可能性あり)。
第01回でとりあげる哲学者は第00回で決定します。
『子どものための哲学対話』の紹介は下記(講談社文庫の背表紙より)。
学校なんか行かなくていい。うそをついてもいい。クジラは魚だ。地球は丸くない。……ぼくの家の猫のペネトレは、そんな普通じゃないことばかり言う。でも考えてみると、ペネトレの言うことのほうが正しいんじゃないかって気がしてくる……。子どもも大人も考え方が変わる、ペネトレとぼくの40の対話。
第00回に参加希望の方は、参加要件をご確認の上、info@artsbooks.jpまでご連絡ください。
参加連絡はなるべく3月10日までに。キャンセルは当日までOK。
第85回読書会『スローターハウス5』
2013年3月24日
第85回読書会は3月24日(日)に実施し、ヴォネガット『スローターハウス5』を読みましょう。
4~5月に初参加するよりも1~3月に初参加するほうが楽しめるかも。
【 日にち 】 3月24日(日)
【 集 合 】 15:00に渋谷の宮益坂下交差点のビックカメラ渋谷東口店前
【 流 れ 】 集合 → 移動 → 感想 → 発表 → 歓談(19:30頃~)
【 費 用 】 読書会1,000円 + 歓談1,500~2,000円程度
【 定 員 】 25名前後まで(初参加の新人さんは7名前後まで)
【テキスト】 カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』(ハヤカワ文庫ほか、約280頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
カート・ヴォネガット・ジュニア(1922~2007)は現代アメリカ文学を代表する作家。
その代表作のひとつ『スローターハウス5』(=屠殺場5号、1969)は、SF風の半自伝的小説。
ドレスデン爆撃など彼の戦争体験を背景に、事実と幻想の交錯する時間旅行を前衛的に描きます。
今回の読書会は渋谷のおしゃれ空間で実施しましょう。
読書会の後には、そのままそこで、夕食をとりながら歓談しましょう。
初参加~2回目の方は、できるだけこの歓談まで参加をお願いします。
なお、次の第86回読書会は、4月28日(日)にコレット『青い麦』を予定。
『スローターハウス5』の概要は下記(ハヤカワ文庫の背表紙より)。
時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・ピルグリムは、自分の生涯の未来と過去とを往来する、奇妙な時間旅行者になっていた。大富豪の娘と幸福な結婚生活を送り……異星人に誘惑されてトラルファマドール星の動物園に収容され……やがては第二次世界大戦でドイツ軍の捕虜となり、連合軍によるドレスデン無差別爆撃を受けるビリー。時間の迷宮の果てに彼が見たものは何か? 著者自身の戦争体験をまじえた半自伝的長篇。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでも歓迎します。
参加連絡はなるべく3月20日までに。キャンセルは読書会当日までOK。
「エル・グレコ展」観覧会
2013年3月10日
次回の観覧会は3月10日(日)に実施し、東京都美術館(上野)へ、「エル・グレコ展」を見にいきましょう。
【 日にち 】 3月10日(日)
【鑑賞集合】 15:00にJR上野駅の公園口改札前(晴れていれば正面の横断歩道を渡った広場)
【歓談集合】 歓談から参加なら、17:30頃に上野周辺の飲食店(個別に連絡します)
【 流 れ 】 (AS → 移動 →) 集合 → 移動 → 鑑賞 → 移動 → 歓談 → 解散(20:00頃)
【 チケット 】 学生1,300円/一般1,600円(20名以上なら団体料金で学生1,100円/一般1,300円)
【歓談費用】 ~3,000円程度
【 定 員 】 25名程度まで(初参加の新人さんは7名程度まで)
※ 初参加の方の参加連絡はお早めに。2週間前に定員に達することもあります。
エル・グレコは、16~17世紀のスペイン美術の黄金期に活躍した、スペイン三大画家のひとり。
細長くデフォルメされた人体や超自然的な光と色彩で描かれた、あまりに独自な宗教画・肖像画。
各国の美術館や教会等から超大作を含む51点を集めた、日本では史上最大にして二度とない大回顧展。
鑑賞の後には、上野周辺の飲食店で夕食をとりながら、展覧会の感想やその他について歓談しましょう。
平日や別の機会にすでに鑑賞済みの方も、ぜひ歓談からご参加ください。
また、観覧会の前には、アートスタディ「ロマネスク美術&ゴシック美術」を実施しましょう。
観覧会のついでに気軽にどうぞ。観覧会のみの参加ももちろん歓迎。
なお、次回の観覧会は、4月14日(日)に「ミュシャ展―パリの夢 モラヴィアの祈り」(六本木)を予定。
ほかに、2013年度には、オルタナティブな展覧会を見にいく「夜の観覧会」を不定期に実施予定。
エル・グレコ展の概要は下記のとおり(公式サイトより)。
没後400 年を迎えるスペイン絵画の巨匠、エル・グレコの大回顧展を開催します。/エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス、1541~1614年)は16世紀から17世紀にかけてのスペイン美術の黄金時代に活躍し、ベラスケス、ゴヤとともにスペイン三大画家の一人に数えられます。クレタ島に生まれ、ヴェネツィア、ローマでの修行を経てスペイン・トレドにたどりつき、揺らめく炎のように引き伸ばされた人物像が印象的な宗教画や、モデルの人となりをも描き出す独自の肖像画で、当時の宗教関係者や知識人から圧倒的な支持を得ました。ピカソら20 世紀の巨匠たちからも、その作品は高く評価されています。/本展にはプラド美術館、ボストン美術館など、世界中の名だたる美術館やトレドの教会群から油彩およびテンペラ画51点が集結。高さ3 メートルを超える祭壇画の最高傑作の一つ「無原罪のお宿り」も初来日し、まさに「奇跡の集結」といえる国内史上最大のエル・グレコ展となります。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでも歓迎します。
参加連絡はなるべく3月3日までにお願いします。
※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方は、できるだけ鑑賞後の歓談まで参加をお願いします。
美術館での鑑賞時は各自で自由に行動し、歓談時などにコミュニケーションを楽しみましょう。
● 3回目~レギュラーの方も、鑑賞のみに参加して歓談の前に抜ける場合、事前に連絡ください。
事前に人数をおおまかに把握したうえで、歓談の会場を確保するなどします。
アートスタディ「ロマネスク美術&ゴシック美術」
3月10日(日)の観覧会の前に、エル・グレコ展をもっと楽しむために、
アートスタディ「ロマネスク美術&ゴシック美術」を実施しましょう。
お昼をとりながらなど、観覧会のついでに気軽に参加どうぞ。
ASのみの参加や観覧会のみの参加、サブテキスト未読の参加も歓迎。
【 日にち 】 3月10日(日)
【 集 合 】 12:10にJR上野駅の不忍口改札前
【 会 場 】 上野の喫茶店等の個室
【 費 用 】 ドリンク+場所代なら1,000円、昼食+場所代なら1,000~1,500円前後
【サブテキスト】 酒井健『ゴシックとは何か』
全20回のアートスタディの第15回は「ロマネスク美術&ゴシック美術」。
前半では、展覧会に関連したサブテキストについて、読んできた参加者の感想を。
後半では、展覧会に関連した美術史上の時代・潮流を、担当者が教科書的におさらい。
今回のサブテキストは、酒井健『ゴシックとは何か―大聖堂の精神史』(ちくま学芸文庫)。
中世・近世・近代の各時代を通じた、大聖堂の宗教的・社会的・文化的な変遷を、明快に描き出した一冊。
ヨーロッパ文化とゴシック的なるものについて理解を深め、想像を巡らすのに絶好の名著です。
サントリー学芸賞も受賞。
後半では、アートスタディ初の中世美術を扱います。
エル・グレコは、ルネサンス以後の作家ではありますが、宗教画家としての、あるいは教会建築の
空間デザイナーとしての彼を深く味わうのに、中世美術の知識やゴシック的なるものへの理解が
きっと役に立つはず。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでも歓迎します。
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