美術鑑賞と読書会のサークル “Arts&Books” ― 早稲田を中心に活動、学生も社会人も歓迎

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読書会 活動記録

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再・第197回読書会 横光利一の短篇3作

2024年5月12日

事情により延期となった第197回読書会5月12日(日)昼に実施しましょう。
横光利一の短篇3作「蝿」「春は馬車に乗って」「機械」をとりあげます。
今回はリアル開催となります。

【 日にち 】 5月12日(日)
【 集 合 】 14:00に喫茶室ルノアール新宿区役所横店の会議室(JR新宿駅東口徒歩7分)
【 流 れ 】 14:00に集合 → 14:05に開始 → 16:00頃に終了
※ 終了後、16:10~最長17:00に任意参加のABYB06編集会議を。関心あればどなたでもぜひ。
【 費 用 】 1,500円(会場費等の割勘相当+珈琲・紅茶等のドリンク代含む)
【 定 員 】 15名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 横光利一「蝿」「春は馬車に乗って」「機械」(合計約60頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
文学のアヴァンギャルドたろうとした新感覚派の中心的な作家、横光利一(1898~1947)。
『失われた時を求めて』の翻訳を日本で初めて掲載したのも彼や川端康成らが創刊した雑誌でした。

今回は横光のデビュー作「蝿」(約10頁)や、新感覚派を代表する「春は馬車に乗って」(約20頁)、
そして日本文学のモダニズムの頂点「機械」(約30頁)の3作をとりあげましょう。
いずれもごく短い短篇ながら読み応えのある名作。特に「機械」は絶品です。
町工場で機械のように働く人間を、心理主義意識の流れの手法によって描いた異様な作品。

迷ったら岩波文庫『日輪 春は馬車に乗って 他八篇』がオススメですが(川端が短い解説を
書いてもいます)、青空文庫でも読めますし、どの文庫で読んでもかまいません。
短い作品なので頁を探しあう手間もかからないかと思います。

◆ その次の読書会
その次の第199回読書会6月22日(土)夜ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』を予定。
オンライン開催。2023年没のチェコ出身の巨匠の代表作をもう一度。大弾圧の時代の愛と受難。

岩波文庫『日輪 春は馬車に乗って 他八篇』の概要は下記(岩波文庫の紹介文より)。

新感覚派の驍将として登場した横光は、つぎつぎと新しい小説形式に挑戦したが、戦争によって不幸にも挫折した。だが現在の文学状況の中で、横光の試みは今もなお課題たりうる多くのものを含んでいる。表題二作のほか「火」「笑われた子」「蝿」「御身」「花園の思想」など初期短篇と「機械」を収める。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
再・第197回はできるだけ5月8日までに、第199回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

横光利一『日輪 春は馬車に乗って 他八篇』    横光利一『旅愁(上)』    宮沢章夫『時間のかかる読書』

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第198回読書会『ガリバー旅行記』

2024年4月6日

第198回読書会4月6日(土)夜に実施し、J・スウィフト『ガリバー旅行記』を読みましょう。
今回はオンライン開催(Teams、無料)となります。

【 日にち 】 4月6日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』(朝日新聞出版ほか、約450頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
『ガリバー旅行記』は約300年前に書かれて以来、漱石もオーウェルも絶賛、子供にも大人にも読み継がれる超古典。
しかし実は、子供向けに抄訳され一般によく知られる第1部・第2部よりも、後半の第2部・第3部のほうが読み応えがあります。
ということで今回は、ラピュタもヤプーも出てくる全訳をとりあげましょう。短くはありませんが、読みやすく面白くぐいぐい進みます。
「冒険のワクワクと、人間批判の鋭さ、その奇跡的な両立」。「次々に起きる出来事、たっぷりの諷刺、理屈ぬきの面白さ」。

全訳(またはほぼ全訳)であればどの翻訳で読んできてもかまいません。
オススメは、最新の「お茶の間に届く」柴田元幸訳(朝日新聞出版)か、「愉快に高踏的」な高山宏訳(研究社)
また、古い訳ですが、格調高い中野好夫訳(新潮文庫)も味わい深いかもしれません。

◆ その次の読書会
その次の読書会は、事情により延期となった第197回5月12日(日)昼にリアル開催。横光利一の短篇3作を。
「蝿」「春は馬車に乗って」「機械」。プルーストやジョイスと同時代の日本文学の最先端。

『ガリバー旅行記』の概要は下記(朝日新聞出版の紹介文より)。

1726年にロンドンで刊行された『ガリバー旅行記』は、アイルランド出身の聖職者でジャーナリストのジョナサン・スウィフトが書いた4部構成の諷刺小説です。現在にいたる300年のあいだ、世界中の子どもと大人に読み継がれてきました。
次々と起きる出来事、たっぷりの諷刺、理屈抜きの面白さ!/本書は定評と実力をそなえた米文学者の柴田元幸が、「お茶の間に届くこと」を意識して、朝日新聞に好評連載した翻訳の書籍化です。/〔……〕物語は嵐にあって船が難破、必死に泳いで辿り着いた島が小人国のリリパット。そして次には巨人国のブロブディングナグ、空飛ぶ島のラプータ、支配される島のバルニバービ、フウイヌムと呼ばれる馬たちが暮らす理想郷へと……4部構成で縦横無尽にすすみゆきます。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第198回はできるだけ4月2日までに、第197回(再)は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ジョナサン・スウィフト(柴田元幸訳)『ガリバー旅行記』    ジョナサン・スウィフト(高山宏訳)『ガリヴァー旅行記』    スウィフト(中野好夫訳)『ガリヴァ旅行記』

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第197回読書会 横光利一の短篇3作

2024年2月25日

第197回読書会2月25日(日)昼に実施し、横光利一の短篇3作を読みましょう。
「蝿」「春は馬車に乗って」「機械」をとりあげます。
今回はリアル開催となります。

【 日にち 】 2月25日(日)
【 集 合 】 13:15に喫茶室ルノアール新宿区役所横店の会議室(JR新宿駅東口徒歩7分)
【 流 れ 】 13:15に集合 → 13:20に開始 → 15:50頃に終了
【 費 用 】 1,500円(会場費等の割勘相当+珈琲・紅茶等のドリンク代含む)
【 定 員 】 15名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 横光利一「蝿」「春は馬車に乗って」「機械」(合計約60頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
文学のアヴァンギャルドたろうとした新感覚派の中心的な作家、横光利一(1898~1947)。
『失われた時を求めて』の翻訳を日本で初めて掲載したのも彼や川端康成らが創刊した雑誌でした。

今回は横光のデビュー作「蝿」(約10頁)や、新感覚派を代表する「春は馬車に乗って」(約20頁)、
そして日本文学のモダニズムの頂点「機械」(約30頁)の3作をとりあげましょう。
いずれもごく短い短篇ながら読み応えのある名作。特に「機械」は絶品です。
町工場で機械のように働く人間を、心理主義意識の流れの手法によって描いた異様な作品。

迷ったら岩波文庫『日輪 春は馬車に乗って 他八篇』がオススメですが(川端が短い解説を
書いてもいます)、青空文庫でも読めますし、どの文庫で読んでもかまいません。
短い作品なので頁を探しあう手間もかからないかと思います。

◆ その次の読書会
その次の第198回読書会4月6日(土)夜にオンライン開催でスウィフト『ガリバー旅行記』を予定。
「冒険のワクワクと、人間批判の鋭さ、その奇跡的な両立」。漱石もオーウェルも絶賛の超古典を全訳で。

岩波文庫『日輪 春は馬車に乗って 他八篇』の概要は下記(岩波文庫の紹介文より)。

新感覚派の驍将として登場した横光は、つぎつぎと新しい小説形式に挑戦したが、戦争によって不幸にも挫折した。だが現在の文学状況の中で、横光の試みは今もなお課題たりうる多くのものを含んでいる。表題二作のほか「火」「笑われた子」「蝿」「御身」「花園の思想」など初期短篇と「機械」を収める。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第197回はできるだけ2月21日までに、第198回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

横光利一『日輪 春は馬車に乗って 他八篇』    横光利一『旅愁(上)』    宮沢章夫『時間のかかる読書』

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第196回読書会『青い眼がほしい』

2024年1月7日

第196回読書会1月7日(日・祝前日)夜に実施し、トニ・モリスン『青い眼がほしい』を読みましょう。
今回はオンライン開催(Teams、無料)となります。

【 日にち 】 1月7日(日・祝前日)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 トニ・モリスン『青い眼がほしい』(ハヤカワepi文庫ほか、約300頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
トニ・モリスン
(1931~2019年)は、黒人女性作家として、あるいはアメリカの黒人作家として、
1993年に初めてノーベル文学賞を受賞。その受賞理由は、「幻想的かつ詩的手法を駆使し、黒人社会を
通して見た米国の現実をえぐる素晴らしい業績をあげた」。

今回は彼女の鮮烈なデビュー作『青い眼がほしい』(1970年)をとりあげましょう。
キング牧師らに象徴される公民権運動の時代に、しかし他の黒人作家による「抗議の文学」への違和感
とともに構想された、「他者」をめぐる新しい文学。独特の明るさや力強さが魅力的。
前回とりあげた『グレート・ギャツビー』とゆるやかに対比して読んでみてもおもしろいかも。

◆ その次の読書会
その次の第197回読書会2月25日(日)昼にリアル開催で横光利一「蝿」「機械」他を予定。
プルーストやジョイスと同時代の日本文学の最先端。デビュー作「蝿」~モダニズムの頂点「機械」の短篇3篇を。

『青い眼がほしい』の概要は下記(ハヤカワepi文庫の紹介文より)。

誰よりも青い眼にしてください。と黒人の少女ピコーラは祈った。そうしたら、みんなが私を愛してくれるかもしれないから。白い肌やブロンドの髪の毛、そして青い眼。美や人間の価値は白人の世界にのみ見出され、そこに属さない黒人には存在意義すら認められない。自らの価値に気づかず、無邪気にあこがれを抱くだけのピコーラに悲劇は起きた――白人が定めた価値観を痛烈に問いただす、ノーベル賞作家の鮮烈なデビュー作。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第195回はできるだけ1月3日までに、第196回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

トニ・モリスン『青い眼がほしい』    トニ・モリスン『ソロモンの歌』    トニ・モリスン『ビラヴド』

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第195回読書会『グレート・ギャツビー』

2023年11月26日

第195回読書会11月26日(日)昼に実施し、フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を読みましょう。
今回はリアル開催となります。

【 日にち 】 11月26日(日)
【 集 合 】 14:00に喫茶室ルノアール四谷店の会議室
【 流 れ 】 14:00に集合 → 14:05に開始 → 16:30~17:00に終了
【 費 用 】 1,500円(会場費等の割勘相当+珈琲・紅茶等のドリンク代含む)
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』(1925年、中央公論新社ほか、約300頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
ギャツビーはグレートなのか? なぜ、どう、グレートなのか?
20世紀のアメリカ(文学)を象徴する作品のひとつであり、ロスト・ジェネレーション、あるいは
ジャズ・エイジを代表する小説。
「絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男、ギャッツビーがここまで富を
築き上げてきたのは、すべて、かつての恋人を取り戻すためだった」(光文社古典新訳文庫の紹介文より)。

Arts&Books読書会で15年前にとりあげたこの作品を11月に再びとりあげ、12月の『錯乱のニューヨーク』、
1月の『青い眼がほしい』とゆるくつないで、アメリカ的なものについても考えてみましょう。

翻訳は、この作品を「最も大切な小説」という村上春樹訳(中央公論新社の村上春樹翻訳ライブラリー)でも、
よりリアルな人物造形をめざした小川高義訳(光文社古典新訳文庫)でも、他の新旧の翻訳でもどうぞ。

◆ その次の読書会
その次の第196回読書会1月7日(日・祝前日)夜にオンライン開催でトニ・モリスン『青い眼がほしい』を予定。
富豪の白人男性の次は、貧しい黒人少女の悲劇。黒人女性初のノーベル文学賞作家の鮮烈なデビュー作。

『グレート・ギャツビー』の概要は下記(光文社古典新訳文庫の紹介文より)。

絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男、ギャッツビーがここまで富を築き上げてきたのは、すべて、かつての恋人を取り戻すためだった。だが、異常なまでのその一途な愛は、やがて悲劇を招く。過去は取り返せる—-そう信じて夢に砕けた男の物語。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第195回はできるだけ11月22日までに、第196回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

フィッツジェラルド(村上春樹訳『グレート・ギャツビー』    フィッツジェラルド(小川高義訳)『グレート・ギャッツビー』    フィッツジェラルド(森慎一郎訳)『夜はやさし』

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第194回読書会『雨月物語』

2023年10月28日

第194回読書会10月28日(土)夜に実施し、上田秋成『雨月物語』を読みましょう。
今回はオンライン開催(Teams、無料)となります。

【 日にち 】 10月28日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(招待メールを2~3日前に送付)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 無料
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 上田秋成『雨月物語』(河出文庫ほか、約180頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
江戸時代後期の読本作者・歌人・国学者、上田秋成(1734~1809年)の、9つの短編から
なる幻想小説集・怪異小説集『雨月物語』(1776年刊)を現代語訳で読んでみましょう。
後世に多大な影響を与え、現代でも参照されることの多い、近世日本文学の代表作

現代語訳は、河出文庫の円地文子訳『雨月物語・春雨物語』がオススメ(「春雨物語」部分は
とりあげません)。円地文子は『源氏物語』の現代語訳でも知られる、戦後を代表する作家。
また、新訳では、河出書房新社の日本文学全集第11巻の円城塔訳も楽しめます。
こちらは井原西鶴『好色一代男』の島田雅彦訳なども併録されていて、買って損のない一冊。
現代語訳とともに原文も味わいたい場合は、ちくま学芸文庫の高田衛他訳『雨月物語』がよさそう。

◆ その次の読書会
その次の第195回読書会11月26日(日)昼にリアル開催でフィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を予定。
アメリカ文学を象徴する作品をこのタイミングで再び。村上春樹訳でも小川高義訳でも野崎孝訳でもOK。
12月9日(土)夜のアートスタディ「建築05」でとりあげる『錯乱のニューヨーク』ともつながるニューヨーク文学。

『雨月物語』の概要は下記(河出文庫の紹介文より)。

強い恨みを忘れず亡霊と化した崇徳院と西行の問答が息もつかせぬ「白峯」、義兄弟の絆が試される「菊花の約」、小姓に恋するあまり尊い身を鬼に堕とした僧が切ない「青頭巾」など、日常の闇にひそむ異界を描いた日本の代表的本格化怪異小説集『雨月物語』。続編と言われる『春雨物語』を併せ、名訳と詳細な注で贈る決定版。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第194回はできるだけ10月24日までに、第195回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

上田秋成(円地文子訳)『雨月物語・春雨物語』    池澤夏樹個人編集日本文学全集第11巻(円城塔訳)『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美』    上田秋成(高田衛他訳)『雨月物語』

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第193回読書会『リア王』

2023年9月24日

第193回読書会9月24日(日)昼に実施し、シェイクスピア『リア王』を読みましょう。
今回はリアル開催となります。

【 日にち 】 9月24日(日)
【 集 合 】 14:00に喫茶室ルノアール新宿区役所横店の会議室(JR新宿駅東口徒歩7分)
【 流 れ 】 14:00に集合 → 14:05に開始 → 16:30~17:00に終了
【 費 用 】 1,500円(会場費等の割勘相当+珈琲・紅茶等のドリンク代含む)
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 シェイクスピア『リア王』(角川文庫ほか、約180頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
4年に一度のシェイクスピアの回
Arts&Books読書会では、これまでに『テンペスト』『ハムレット』『ロミオとジュリエット』をとりあげました。
今回は四大悲劇の中で最も悲劇的と言われる『リア王』(初演1605年、四折版1608年、改訂版1623年)を読んでみましょう。
古代ブリテンの老王リアと三人の娘たち。欲望と裏切り、飢えと苦しみ、真の忠誠と愛、虚無と不条理。

翻訳は角川文庫の新訳の河合祥一郎『新訳 リア王の悲劇』(2020年刊)を基本とします。
『リア王』には、クォート版(四折版)、フォーリオ版(改訂版)と、その折衷版があり、内容がそれなりに異なります。
他の翻訳を読んで参加も可ですが、角川文庫の新訳か、それと同じくフォーリオ版にもとづく翻訳をオススメします。

◆ その次の読書会
その次の第194回読書会10月28日(土)夜にオンライン開催で上田秋成『雨月物語』を予定。
江戸時代後期に書かれた9つの短編からなる幻想小説集・怪異小説集を現代語訳で。近世日本文学を代表する一作。
また、10月8日(日・祝前日)夜読書会プラス『失われた時を求めて』第3回(文庫第4巻)も予定。

『リア王(新訳 リア王の悲劇)』の概要は下記(角川文庫の紹介文より)。

四大悲劇の最高傑作。改訂版の全訳に初版の台詞、徹底解説を付す決定版!/引退を決意した古代ブリテンの老王リア。財産分与のため三人の娘に自分への愛を競わせるが、美辞麗句を嫌う三女コーディーリアに激怒し勘当する。だが長女と次女の結託により、自らも嵐の中へ閉め出されてしまう。全てを奪われたリアは絶望の旅の途上、欲望と裏切り、飢えと苦しみ、真の忠誠と愛に気づくが――。シェイクスピア四大悲劇の中で最も悲劇的と言われる傑作。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第193回はできるだけ9月20日までに、第194回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

シェイクスピア『リア王』    シェイクスピア『オセロー』    シェイクスピア『マクベス』

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第192回読書会『君たちはどう生きるか』

2023年7月16日

第192回読書会7月16日(日)昼に実施し、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を読みましょう。
今回はリアル開催となります。

また、読書会後に、読書会とは独立した企画として、Arts&Books全体歓談会(宴会・納涼会)を予定。
読書会だけの参加も、全体歓談会だけの参加も歓迎です。

【 日にち 】 7月16日(日)
【 集 合 】 14:00にアットビジネスセンター池袋駅前別館(JR池袋駅東口の斜め向かい)の801号室
※14:00から入室可。早めに到着したら、8階ラウンジ(無料)か6階カフェ(有料)でお待ちください。
【 流 れ 】 14:00に集合 → 14:05に開始 → 16:45前後に終了
【 費 用 】 1,000円~1,500円(会場費等の割勘相当)
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫、1937年、約300頁)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
本書の著者として知られる吉野源三郎(1899-1981)は、岩波少年文庫や岩波新書の創設者
でもあり、また、雑誌『世界』の初代編集長でもあった人物。
本書は、前回とりあげたケストナーと同じ年に生まれた彼が、ドイツと同様に厳しい状況下に
あった戦前に書いた、倫理と自由をめぐる児童文学

というと硬く聞こえますが、中学2年生の「コペル君」が、日常の経験と「おじさん」との対話との
行ったり来たりのなかで成長していく様の描かれた、読みやすい作品です。
2017~2018年に話題になり、つづいてこの7月14日に宮崎駿監督の同名のジブリ映画が公開。
時流に乗る/乗らないはともかく、この機会にみなさんぜひ。

◆ その次の読書会
8月は19日(土)夜に読書会プラス『失われた時を求めて 第二篇』のオンライン開催を予定しているため、
次の第193回読書会9月24日(日)昼を予定。テキストはシェイクスピア『リア王』(角川文庫ほか)
4年に一度のシェイクスピアの回。四大悲劇の中でも最も悲劇的と言われる最高傑作を。リアル開催。

『君たちはどう生きるか』の概要は下記(岩波文庫の紹介文より)。

著者がコペル少年の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第192回はできるだけ7月12日(水)までに、第193回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』    宮崎駿「君たちはどう生きるか」    吉野源三郎『人間を信じる』

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第191回読書会『ふたりのロッテ』

2023年6月10日

第191回読書会6月10日(土)夜にオンラインで開催し、ケストナー『ふたりのロッテ』を読みましょう。

【 日にち 】 6月10日(土)
【 時 間 】 21:30に開始(ご案内メールを2~3日前に発信)→ 23:00~23:30に終了
【 費 用 】 500円
※ 2023年4月~2024年3月に、オンラインでの有料の活動に2回以上参加した場合、3回目から無料。
※ お支払いは、読書会参加後に銀行振込・PayPay・PayPalで(直前のご案内メールに詳細記載)。
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 エーリッヒ・ケストナー『ふたりのロッテ』(岩波少年文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
今回のテキストは、ケストナー『ふたりのロッテ』(1949年、約210頁)。

『飛ぶ教室』(1933年)や『エーミールと探偵たち』(1929年)でも知られるドイツの
作家エーリッヒ・ケストナー(1899-1974)が、戦中に書きあげ、戦後に発表した代表作。
ケストナーは次回とりあげる『君たちはどう生きるか』の吉野源三郎と同じ年の生まれです。

別々に育てられたふたごの姉妹が、偶然出会い、両親の離婚という困難に立ち向かいます。
子どもの喜び、子どものため息、子どもの悲しみ、子どもの怒り……。
他作品と同様、子どもの世界をリアルに、けれどあたたかく描いた児童文学の傑作

◆ その次の読書会
その次の第192回読書会7月16日(日)昼にリアル開催で吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を予定。
戦前の厳しい状況下で書かれた、倫理と自由をめぐる児童文学。7月に宮崎駿監督の同名のジブリ映画も公開。
7月の読書会の後には、Arts&Books全体歓談会(宴会・納涼会)を開催。読書会だけでも全体歓談会だけでも歓迎。

『ふたりのロッテ』の概要は下記(岩波少年文庫の紹介文より)。

おたがいを知らずに別々の町で育ったふたごの姉妹ルイーゼとロッテ。ある夏、スイスの林間学校で、ふたりは偶然に出会います。父と母の秘密を知ったふたりは、別れた両親を仲直りさせるために、大胆な計画をたてるのですが……。待望の新訳。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第191回はできるだけ6月6日までに、第192回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

ケストナー『ふたりのロッテ』    ケストナー『飛ぶ教室』    ケストナー『わたしが子どもだったころ』

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第190回読書会『タイムマシン』

2023年5月14日

第190回読書会5月14日(日)昼に実施し、H・G・ウェルズ『タイムマシン』を読みましょう。
今回はリアル開催となります。

【 日にち 】 5月14日(日)
【 集 合 】 14:40に喫茶室ルノアール四谷店の会議室
【 時 間 】 14:40に集合 → 14:45に開始 → 17:00~17:30に終了
【 費 用 】 1,500円(会場費等の割勘相当+珈琲・紅茶等のドリンク代含む)
【 定 員 】 20名程度まで(初参加のかたは5名程度まで)
【テキスト】 H・G・ウェルズ『タイムマシン』(岩波少年文庫ほか)
※ テキストはあらかじめ読んできてください。
※ 参加連絡はお早めに。2週間以上前に定員に達することもあります。

◆ テキストの概要
今回のテキストは、H・G・ウェルズ『タイムマシン』(1895年、約170頁)。

ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功する以前、19世紀に描き出された、過去や未来を行き来するタイムマシン
空想科学小説=SF小説の元祖となった、H・G・ウェルズのこの作品をとりあげましょう。
そのアイディアや物語、世界観のみならず、人間をみつめるまなざしの鋭さと優しさも読みどころ。

前回とりあげたボルヘスにも大きな影響を与え、読書会プラスの『失われた時を求めて』でも参照されています。
どの翻訳を読んできてもOKですが、オススメは岩波少年文庫の金原瑞人訳

◆ その次の読書会
その次の第191回読書会6月10日(土)夜にオンライン開催でケストナー『ふたりのロッテ』を予定。
ふたごの姉妹と離婚した両親。『飛ぶ教室』と同様、子どもの世界をリアルに、けれどあたたかく描いた傑作。

『タイムマシン』の概要は下記(岩波少年文庫の紹介文より)。

19世紀末のイギリス。タイムマシンの発明家が、客間に集っている友人たちを前にして信じられない体験を語り始めた。80万年後の世界では、人類は「地上人」と「地下人」に二分され、しかも恐ろしい分業がなされているというのだ……。SF小説の元祖ウェルズの代表作。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
社会人・大学生・大学院生、どなたでもどうぞ。
第190回はできるだけ5月10日(水)までに、第191回は詳細掲示後にお願いします。

※ 各回の参加者の増加に伴うお願い
● 初参加~2回目の方のキャンセルはできるだけ1週間前までにお願いします。
● 参加連絡のメールにはお名前と参加希望の活動をかならず記載してください。
● お返事には最長1週間かかることがあります(返信がない場合には不着の可能性あり)。

H・G・ウェルズ『タイムマシン』    H・G・ウェルズ『宇宙戦争』    H・G・ウェルズ『透明人間』

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