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第62回読書会『地下室の手記』
2011年1月30日
第62回読書会は1月30日(日)に実施し、ドストエフスキー『地下室の手記』をとりあげましょう。
【 日にち 】 1月30日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店個室
【 費 用 】 喫茶代+室料300円前後
【テキスト】 ドストエフスキー『地下室の手記』(新潮文庫がオススメ)
※ このテキストはあらかじめ読んできてください。
初期のヒューマニズム的な作品から後期の大作群(下記)への転換点となった重要な中編。
全作品を解く鍵とされながら、約200ページと短めのため、ドストエフスキー入門にもよさそう。
余力のある方は、お正月に『カラマーゾフの兄弟』や『罪と罰』などもついでに読んでみては?
なお、精読会第06回~第07回ではバフチン『ドストエフスキーの詩学』をとりあげる予定です。
バフチンを読む前に、今回の読書会でドストエフスキーを自由に率直に読んでおきたいところ
(もちろん、読書会のみ、精読会のみの参加も歓迎)。
作品の概要は下記のとおり(光文社古典新訳文庫の紹介文)。
世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。
初参加のかたもお気軽にどうぞ(ただし、定員が設定される場合があります)。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人etc.、どなたでも歓迎します。
参加連絡はなるべく1月25日までに。キャンセルは読書会当日までOK。
「モネとジヴェルニーの画家たち」観覧会
2011年1月15日
次回の観覧会は1月15日(土)に実施し、Bunkamura ザ・ミュージアムへ、
「モネとジヴェルニーの画家たち」をみにいきましょう。
【 日にち 】 1月15日(土)
【 集 合 】 17:15に渋谷駅ハチ公前
【 流 れ 】 集合 → 移動 → 鑑賞 → 歓談 → 解散(21:00~21:30に渋谷で)
【 費 用 】 チケット代(一般1,400円/学生1,000円)、夕食代(1,000~1,500円)
【 定 員 】 20名程度まで(初参加の新人さんは5名程度まで)
ジヴェルニーは、印象派の巨匠モネが晩年にアトリエを構え、「積みわら」や「睡蓮」の連作を描いた風光明媚な農村。
そこには、モネの噂を聞きつけた画家たちが世界各国から集まり、芸術家のコロニーが形成されました。
モネの作品に加え、日本ではほとんど紹介されてこなかったアメリカ印象派の作品など、約75点。
鑑賞後には、渋谷の飲食店で、展覧会の感想やその他について歓談しましょう。
1,000~1,500円で飲食できそうな、非飲み系のお店を予約する予定です。
1月は学生がテストやレポートに忙しい時期となります。
そのため、今回は軽めの観覧会にしましょう。いつも以上に気楽に参加どうぞ。
展覧会の概要は下記のとおり(公式サイトより)。
印象派の巨匠クロード・モネが晩年に移り住みアトリエを構えたジヴェルニーは、パリから西に約80キロほどのセーヌ川の右岸にある風光明媚な小さな村。モネの噂を聞きつけて1880年代半ばにやってきたアメリカ人画家たちの滞在をきっかけに、芸術家のコロニーが形成されました。村は賑わいを見せ、ピークを過ぎる1915年までには通算300人以上の画家が長期滞在しました。訪れる画家が増えるにつれ、この村は一方でステレオタイプな場所にもなっていきましたが、画家たちは描く対象を自然から人物や村の暮らしに移すなど、常に斬新なものを求め、独自の様式に到達していきます。それはまたアメリカ印象派誕生の軌跡でもありました。/本展はモネの作品に加え、日本で殆ど紹介されることのなかったアメリカ人画家の油彩、約75点で構成されます。ジヴェルニーの自然と村の暮らしを描いたこれらの作品は、新鮮な感動を呼び起こすことでしょう。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでも歓迎します。
※ 各回の参加者の増加に伴うお願い(2010年9月~)
● 初参加~2回目の方は、喫茶店・飲食店での歓談まで参加するか、アートスタディから参加してください。
美術館での鑑賞時は各自で自由に行動し、歓談時などにコミュニケーションを楽しみましょう。
● 3回目~レギュラーの方も、鑑賞のみに参加して歓談の前に抜ける場合、事前に連絡ください。
事前に人数をおおまかに把握し、必要に応じて歓談のお店を確保するなどします。
精読会第05回 TEXT02 実践編
2011年1月9日
精読会第05回は1月9日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT02の実践編。『たのしいムーミン一家』を『贈与論』的に読んでみましょう。
今回からの参加、今回だけの参加も歓迎。
ちなみに、はじめての実践編だった前々回は、今年度でもっとも成功した活動のひとつとなりました。
今回もぜひご期待ください。
【 日にち 】 1月9日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』(講談社文庫など)
精読会の概要説明はこちらの記事で。
今回の実践編では、基礎編で読んできたマルセル・モース『贈与論』の考え方を使って、
トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』を読んでみましょう。
『贈与論』を「使える」かたちにまとめた「A3一枚でわかる『贈与論』」を参考にどうぞ。
『たのしいムーミン一家』はムーミン・シリーズのなかでいちばんスタンダードな1冊。
読書会でとりあげた『ムーミン谷の冬』がシリーズの影の部分を描いた「純文学」だとすると、
この作品は光の部分を描いた、明るく楽しい「児童文学」といえそう。
とはいえ、『たのしいムーミン一家』は全体を通して、「贈与」、「交換」、「所有」など、
贈与論的なモティーフによって物語が展開していくという興味深い特徴をもっています。
とくに最終章では、お祭りが描かれ、「プレゼント(贈与)」の嵐が巻き起こります。
人文書に書かれた考え方を学ぶことによって文学作品の読みを深めるだけでなく、
文学作品を読むことによってその考え方を深めたり広げたりすることもめざしましょう。
そうして、文学作品も人文書も、もっと楽しく読めるようになれたらと思います。
テキストの概要は下記のとおり(文庫背表紙より)。
長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、海べりの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、次々にふしぎな事件がおこる。国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。
初参加のかたもお気軽にどうぞ。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。
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