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精読会第05回 TEXT02 実践編
2011年1月9日
精読会第05回は1月9日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT02の実践編。『たのしいムーミン一家』を『贈与論』的に読んでみましょう。
今回からの参加、今回だけの参加も歓迎。
ちなみに、はじめての実践編だった前々回は、今年度でもっとも成功した活動のひとつとなりました。
今回もぜひご期待ください。
【 日にち 】 1月9日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』(講談社文庫など)
精読会の概要説明はこちらの記事で。
今回の実践編では、基礎編で読んできたマルセル・モース『贈与論』の考え方を使って、
トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』を読んでみましょう。
『贈与論』を「使える」かたちにまとめた「A3一枚でわかる『贈与論』」を参考にどうぞ。
『たのしいムーミン一家』はムーミン・シリーズのなかでいちばんスタンダードな1冊。
読書会でとりあげた『ムーミン谷の冬』がシリーズの影の部分を描いた「純文学」だとすると、
この作品は光の部分を描いた、明るく楽しい「児童文学」といえそう。
とはいえ、『たのしいムーミン一家』は全体を通して、「贈与」、「交換」、「所有」など、
贈与論的なモティーフによって物語が展開していくという興味深い特徴をもっています。
とくに最終章では、お祭りが描かれ、「プレゼント(贈与)」の嵐が巻き起こります。
人文書に書かれた考え方を学ぶことによって文学作品の読みを深めるだけでなく、
文学作品を読むことによってその考え方を深めたり広げたりすることもめざしましょう。
そうして、文学作品も人文書も、もっと楽しく読めるようになれたらと思います。
テキストの概要は下記のとおり(文庫背表紙より)。
長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、海べりの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、次々にふしぎな事件がおこる。国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。
初参加のかたもお気軽にどうぞ。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。
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