美術鑑賞と読書会のサークル “Arts&Books” ― 早稲田を中心に活動、学生も社会人も歓迎

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精読会 活動記録

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精読会第09回 TEXT04 基礎編補講

2011年10月30日

精読会第09回は、10月30日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT04基礎編補講。もう一度、ゴフマン『行為と演技』をとりあげましょう。

【 日にち 】 10月30日(日)
【 集 合 】 16:45に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店個室
【テキスト】 ゴッフマン『行為と演技』(誠信書房、入手困難)

テキストの内容については前回の記事を参照してください。

今回の補講では、前回まとめきれなかったこのテキストを、わかりやすくコンパクトにまとめきって「使える」かたちにします。
そして次回の実践編で、実際にゴフマンの演劇理論的な考えかたをあえてなぞって、白岩玄『野ブタ。をプロデュース』を読み解きましょう。
その際には、高校生の日常生活を素材に、キャラを演じること、スクール・カースト、「空気を読む」などについても考えてみる予定です。

前回参加の方も、前回不参加の方や初参加の方も、お気軽にどうぞ。

『行為と演技』は品切れ・重版未定で、古本屋では1万円以上の値段がつくほど入手困難です。
図書館で借りられる方には借りていただき、それが難しい方にはこちらで準備しますのでご相談ください。

なお、第05回に、精読会とはなにかを下記のとおりシンプルにまとめました。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇跡のように楽しく読めてしまいました。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

野ブタ。をプロデュース

精読会第08回 TEXT04 基礎編

2011年8月14日

精読会第08回は、8月14日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT04基礎編ゴフマン『行為と演技』をとりあげましょう。

【 日にち 】 8月14日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店個室
【テキスト】 ゴッフマン『行為と演技』(誠信書房、入手困難)

E・ゴフマン『行為と演技―日常生活における自己呈示』(1959)は、対面状況における行為に含まれる「演技」を徹底的に具体的に記述し分析した、ミクロ社会学のバイブル的な名著。
日常生活を舞台上の出来事として捉える「ドラマトゥルギー」の視点は、親しみやすいにもかかわらず、自己と他者とその関係に大きな気づきをもたらします。

今回の基礎編では、この議論を適度に抽象化して整理し、いくつかの命題に要約することで、「使える」かたちにまとめます。
そして、次回の実践編では、実際にゴフマンの演劇理論的な考えかたをあえてなぞって文芸作品を読み解いてみましょう(「まなざし」の問題と絡めながら、安部公房をもう一度読むのも楽しそう)。

『行為と演技』は品切れ・重版未定で、古本屋では1万円以上の値段がつくほど入手困難です。
図書館で借りられる方には借りていただき、それが難しい方にはこちらで準備しますのでお気軽にご相談ください。

なお、第05回に、精読会とはなにかを、下記のとおりシンプルにまとめました。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇跡のように楽しく読めてしまいました。

また、テキストの概要は下記のとおり(『命題コレクション社会学』「自己呈示のドラマツルギー」(E・ゴフマン)より)。

「社会的状況のもとでの行為は演技の要素を含む。行為者は同時に演技者(パフォーマー)であり、観客(オーディエンス)を意識した「印象の演出家」である」。E・ゴフマン(Erving Goffman)『日常生活における自己呈示』(1959年刊、邦題は『行為と演技』)は、日常のさまざまな場面において行われる演技の諸相を明らかにした著作である。この著作におけるゴフマンの主張を命題のかたちで示せば、上に掲げたもののようになるだろう。もちろんゴフマンはこのような抽象的な命題を正面から論じてはいない。彼の行ったことは、個々の場面における演技についての徹底的に具体的な記述である。男子学生の前で女子学生はどのように自分を演出するかとか、ホテルの従業員が客のいるところといないところでいかに態度を変えるか、といったことがそこでは語られている。だがそうした具体的な記述の集積は全体として、行為一般あるいは行為者一般についてのメッセージを読む側に伝えてくる。この著作から上のようなかたちで抽象的な命題をとり出すこともその意味で、あながち不当とはいえないだろう。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

精読会第07回 TEXT03 基礎編後半

2011年6月19日

震災等の影響で延期となっていた精読会第07回は、6月19日(日)に実施しましょう。

今回はTEXT03基礎編後半バフチン『ドストエフスキーの詩学』の後半をとりあげましょう。
前回の範囲についてもしっかりふり返りますので、今回からでも今回だけでも気軽に参加どうぞ。

【 日にち 】 6月19日(日)
【 集 合 】 16:10に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店個室
【テキスト】 ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの詩学』(ちくま学芸文庫など)第4章~第5章

バフチン『ドストエフスキーの詩学』(1963)は、「ポリフォニー」「カーニバル」という考え方を鍵として、
ドストエフスキーの諸作品を、あるいは小説なるもの一般を論じた文芸批評の名著。

第06回では前半の「ポリフォニー(多声楽)」を、第07回では後半の「カーニバル(お祭り)」を中心に、
バフチンの考え方を使えるかたちにまとめましょう。
それとともに、この2回を通じて、小説の内容よりも方法を重視する、フォルマリスム的手つきを身につけましょう。
そして、実践編の第08回で、これらの考え方と手つきを使って、文芸作品をなにか1作、読み解いてみましょう。

なお、第05回に、精読会とはなにかを、下記のとおりシンプルにまとめました(こちらも参考に)。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇跡のように楽しく読めてしまいました。

また、テキストの概要は下記のとおり(ちくま学芸文庫の背表紙より)。

作者が統一的視点から、作中の人物を意のままにあやつる従来型の小説とは異なり、ドストエフスキーは、自らの意識と声をもつ、自立的な存在としての登場人物を設定した。それゆえ彼の小説世界には、相異なる思想同士の、事件に満ちた《ポリフォニー》(多声楽)のような「対話」が実現された。そもそも、そのジャンル上の源は、遠く古代からの民衆的な笑いの文芸、すなわち《カーニバル》文学にたどりつくだろう。諸ジャンルにまたがる人文学的博識をもって、《ポリフォニー》と《カーニバル》という魅力に満ちた二視点を提出した、ロシアの巨人バフチンの先駆的著作がいま新訳でよみがえる。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

ドストエフスキーの詩学    悪霊    白痴

精読会第07回 TEXT03 基礎編後半

2011年3月21日

精読会第07回3月21日(月・祝)に実施しましょう。
このたびの震災の諸々の影響により、精読会第07回は延期となりました。延期後の日時は追ってお知らせします。
なお、その他の活動は予定通り実施予定です。

今回はTEXT03基礎編後半バフチン『ドストエフスキーの詩学』の後半をとりあげましょう。
前回の範囲についてもしっかりふり返りますので、今回からでも今回だけでも気軽に参加どうぞ。

【 日にち 】 3月21日(月・祝)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの詩学』(ちくま学芸文庫など)第4章~第5章

バフチン『ドストエフスキーの詩学』(1963)は、「ポリフォニー」「カーニバル」という考え方を鍵として、
ドストエフスキーの諸作品を、あるいは小説なるもの一般を論じた文芸批評の名著。

第06回では前半の「ポリフォニー(多声楽)」を、第07回では後半の「カーニバル(お祭り)」を中心に、
バフチンの考え方を使えるかたちにまとめましょう。
それとともに、両回を通じて、小説の内容よりも方法を重視する、フォルマリスム的手つきを身につけましょう。
もちろん、実践編の第08回では、これらの考え方と手つきを使って、なんらかの文芸作品を読み解いてみましょう。

なお、第05回に、精読会とはなにかを、下記のとおりシンプルにまとめました(こちらも参考に)。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇跡のように楽しく読めてしまいました。

また、テキストの概要は下記のとおり(ちくま学芸文庫の背表紙より)。

作者が統一的視点から、作中の人物を意のままにあやつる従来型の小説とは異なり、ドストエフスキーは、自らの意識と声をもつ、自立的な存在としての登場人物を設定した。それゆえ彼の小説世界には、相異なる思想同士の、事件に満ちた《ポリフォニー》(多声楽)のような「対話」が実現された。そもそも、そのジャンル上の源は、遠く古代からの民衆的な笑いの文芸、すなわち《カーニバル》文学にたどりつくだろう。諸ジャンルにまたがる人文学的博識をもって、《ポリフォニー》と《カーニバル》という魅力に満ちた二視点を提出した、ロシアの巨人バフチンの先駆的著作がいま新訳でよみがえる。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。
入学前の新入生でも歓迎します。

ドストエフスキーの詩学    悪霊    白痴

精読会第06回 TEXT03 基礎編前半

2011年2月11日

精読会第06回2月11日(金・祝)に実施しましょう。
今回はTEXT03基礎編前半バフチン『ドストエフスキーの詩学』の前半をとりあげましょう。

【 日にち 】 2月11日(金・祝)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの詩学』(ちくま学芸文庫など)第1章~第3章

バフチン『ドストエフスキーの詩学』(1963)は、「ポリフォニー」「カーニバル」という考え方を鍵として、
ドストエフスキーの諸作品を、あるいは小説なるもの一般を論じた文芸批評の名著。

第06回では前半の「ポリフォニー(多声楽)」を、第07回では後半の「カーニバル(お祭り)」を中心に、
バフチンの考え方を使えるかたちにまとめましょう。
それとともに、両回を通じて、小説の内容よりも方法を重視する、フォルマリスム的手つきを身につけましょう。
もちろん、実践編の第08回では、これらの考え方と手つきを使って、なんらかの文芸作品を読み解いてみましょう。

なお、第05回に、精読会とはなにかを、下記のとおりシンプルにまとめました(こちらも参考に)。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇蹟のように楽しく読めてしまいました。

また、テキストの概要は下記のとおり(ちくま学芸文庫の背表紙より)。

作者が統一的視点から、作中の人物を意のままにあやつる従来型の小説とは異なり、ドストエフスキーは、自らの意識と声をもつ、自立的な存在としての登場人物を設定した。それゆえ彼の小説世界には、相異なる思想同士の、事件に満ちた《ポリフォニー》(多声楽)のような「対話」が実現された。そもそも、そのジャンル上の源は、遠く古代からの民衆的な笑いの文芸、すなわち《カーニバル》文学にたどりつくだろう。諸ジャンルにまたがる人文学的博識をもって、《ポリフォニー》と《カーニバル》という魅力に満ちた二視点を提出した、ロシアの巨人バフチンの先駆的著作がいま新訳でよみがえる。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

ドストエフスキーの詩学    罪と罰    カラマーゾフの兄弟

精読会第05回 TEXT02 実践編

2011年1月9日

精読会第05回1月9日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT02実践編『たのしいムーミン一家』『贈与論』的に読んでみましょう。

今回からの参加、今回だけの参加も歓迎。
ちなみに、はじめての実践編だった前々回は、今年度でもっとも成功した活動のひとつとなりました。
今回もぜひご期待ください。

【 日にち 】 1月9日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』(講談社文庫など)

精読会の概要説明はこちらの記事で。

今回の実践編では、基礎編で読んできたマルセル・モース『贈与論』の考え方を使って、
トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』を読んでみましょう。
『贈与論』を「使える」かたちにまとめた「A3一枚でわかる『贈与論』」を参考にどうぞ。

『たのしいムーミン一家』はムーミン・シリーズのなかでいちばんスタンダードな1冊。
読書会でとりあげた『ムーミン谷の冬』がシリーズのの部分を描いた「純文学」だとすると、
この作品はの部分を描いた、明るく楽しい「児童文学」といえそう。

とはいえ、『たのしいムーミン一家』は全体を通して、「贈与」、「交換」、「所有」など、
贈与論的なモティーフによって物語が展開していくという興味深い特徴をもっています。
とくに最終章では、お祭りが描かれ、「プレゼント(贈与)」の嵐が巻き起こります。

人文書に書かれた考え方を学ぶことによって文学作品の読みを深めるだけでなく、
文学作品を読むことによってその考え方を深めたり広げたりすることもめざしましょう。
そうして、文学作品も人文書も、もっと楽しく読めるようになれたらと思います。

テキストの概要は下記のとおり(文庫背表紙より)。

長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、海べりの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、次々にふしぎな事件がおこる。国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

贈与論    たのしいムーミン一家

精読会第04回 TEXT02 基礎編

2010年11月28日

精読会第04回11月28日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT02基礎編モース『贈与論』をとりあげましょう。

【 日にち 】 11月28日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 マルセル・モース『贈与論』(ちくま学芸文庫)

精読会の概要説明はこちらの記事で。

文学作品などをもっと楽しく読めるようになるために、今回は「贈与(プレゼント)」
「交換(コミュニケーション)」という現象について学んでみましょう。
そのために、モース『贈与論』をとりあげ、彼の考えかたを「使える」かたちにまとめましょう。

マルセル・モース(1872~1950年)は、デュルケムの甥であり弟子であり、レヴィ=ストロースに
多大な影響を与えた社会学者・文化人類学者。
『贈与論』は彼の主著で、社会の根幹をなす「贈与」や「交換」について、メラネシア、ポリネシア、
アメリカ先住民、古代ローマなどの民族誌を比較研究したもの。
実例が豊富でそれなりに読みやすい、社会学、文化人類学、現代思想の古典的名著。

前回、村上春樹「パン屋襲撃」でも実践したとおり、「贈与」や「交換」はさまざまなテクストを
読み解く鍵として「使う」ことができます。
12月頃に実施のTEXT02 実践編では、実際にモースの贈与論の考えかたをあえてなぞって
文学作品を読んでみましょう。

テキストの概要は下記のとおり(文庫背表紙より)。

ポトラッチやクラなど伝統社会にみられる慣習、また古代ローマ、古代ヒンドゥー、ゲルマンの法や宗教にかつて存在した慣行を精緻に考察し、贈与が単なる経済原則を超えた別種の原理を内在させていることを示した、贈与交換の先駆的研究。贈与交換のシステムが、法、道徳、宗教、経済、身体的・生理学的現象、象徴表現の諸領域に還元不可能な「全体的社会的事象」であるという画期的な概念は、レヴィ=ストロース、バタイユなど、のちの多くの思想家に計り知れない影響とインスピレーションを与えた。不朽の名著、待望の新訳決定版。人類社会のアルケーへ!

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

贈与論

精読会第03回 TEXT01 実践編

2010年10月17日

精読会第03回10月17日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT01 実践編。いくつかの短篇小説を、あえてバルト的に読んでみましょう。
今回からの参加、今回だけの参加も歓迎です。

【 日にち 】 10月17日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 流 れ 】 集合 → 多読会 → 夕食 or 解散
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室

多読のつぎは精読を。精読会の概要説明はこちらの記事で。

実践編では、基礎編で読んできたロラン・バルト『S/Z』の考え方や手つきを使って、
いくつかの短篇小説を読んでみましょう。

太宰治と村上春樹!
今回は担当者が次の短篇小説のバルト的な読みを発表します。太宰と春樹は数ページ。
バルザック「沙漠の情熱」(岩波文庫『知られざる傑作』所収)
太宰治「燈籠」(ネットの青空文庫でどうぞ)
村上春樹「パン(パン屋襲撃)」(講談社文庫『夢で会いましょう』所収)
この3作については、バルトの読みを意識しながら、参加者全員が読んできてください。

村上春樹「パン」については、「パン屋襲撃とパン屋再襲撃のあいだ」とでも題して読みます。
「パン屋再襲撃」(文春文庫『パン屋再襲撃』所収)のほうも読めたらぜひ。
オペラにもなった2作。初期のノイジーな文体が心地いい。
ちなみに、12月11日に公開の映画「ノルウェイの森」(メンバーがエキストラ出演!)にあわせ、
11月か12月の読書会で『ノルウェイの森』をとりあげます。今回はその下準備にもなるかも。

また、余裕のある方は他の好きな作品もぜひバルト的に読んできてみてください。
時間の都合上、読みの発表は担当者に限りますが、レジュメや文章を作ってきてくれてもOK。
何人かが作ってこられたら、小冊子にまとめてリリースしましょう。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

S/Z

精読会第02回 バルト『S/Z』後半

2010年9月11日

精読会第02回9月11日(土)に実施しましょう。
今回はTEXT01 基礎編の後半。バルト『S/Z』の後半をとりあげましょう。

【 日にち 】 9月11日(土)
【 集 合 】 17:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 流 れ 】 集合 → 多読会 → 夕食 or 解散
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室

多読のつぎは精読を。精読会の概要説明はこちらの記事で。

第02回も、ロラン・バルト『S/Z―バルザック『サラジーヌ』の構造分析』(みすず書房)をとりあげましょう。
本文の後半(p.105~p.255)を読んできてください。余裕があればバルザック「サラジーヌ」もぜひ再読を。

TEXT01にふさわしく「精読」なるものの一例を確認しながら、文学作品をはじめとする「テクスト」をめぐる
バルトの「構造主義」的な考え方や手つきを学びましょう。
とても高価な本のため、買うのに困ったり迷ったりする方は遠慮なくご相談ください。

前回はバルザック「サラジーヌ」とバルト『S/Z』の感想を聞き、バルトの批評用語を解説しました。
今回はバルトがバルザックを構造分析する際の考え方や手つきを「使える」かたちにまとめていきます。
そして、第3回のTEXT01 実践編で他の小説をバルト的に読む準備を整えましょう。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。
参加連絡はなるべく8月31日までに(キャンセルは精読会当日までOK)。

S/Z

精読会第01回 バルト『S/Z』前半

2010年8月7日

精読会第01回8月7日(土)に実施しましょう。
今回は基礎編の前半。バルト『S/Z』の前半をとりあげましょう。

【 日にち 】 8月7日(土)
【 集 合 】 18:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 流 れ 】 集合 → 多読会 → 夕食 or 解散
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室

多読のつぎは精読を。精読会の硬めの概要説明はこちら(PDF)

■ 精読会について
精読会の目的は、テクストをもっと楽しく読めるようになること。
特定の作品についての知識ではなく、何にでも応用できる読むための知恵を身につけましょう
そのために、人文科学の名著を読むとともに、その考え方や手つきをあえてなぞって文学作品の名著を読んでみましょう。

精読会の進め方は次の通り。2~3回で1セット。
基礎編として、はじめの1~2回で、テクストの「読み」に関わる理論書・評論書を読みましょう。
この本はみんなで選び、みんなが読んできます。
各回の担当者はその本の考え方や手つきを「使える」かたちにまとめてきます。

実践編として、つぎの1回で、その考え方や手つきを「使って」文学作品を読んでみましょう。
この作品はその回の担当者が事前に選び、みんなが読んできます。
担当者は読みの一例を準備してきます。

1セットを通しての参加が望ましいですが、参加できる回のみの参加でも歓迎です。お気軽にどうぞ。
まったり進めていきましょう。

■ 第01回について
第01回は、ロラン・バルト『S/Z―バルザック『サラジーヌ』の構造分析』(みすず書房)をとりあげましょう。
本文の前半(~p.105)と、付録「1 オノレ・ド・バルザック『サラジーヌ』」(p.259~p.293)を読んできてください。
初回にふさわしく「精読」なるものの一例を確認しながら、文学作品をはじめとする「テクスト」をめぐるバルトの「構造主義」的な考え方や手つきを学びましょう。
とても高価な本のため、買うのに困ったり迷ったりする方は遠慮なくご相談ください。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1?2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。
参加連絡はなるべく8月2日までに(キャンセルは精読会当日までOK)。

S/Z

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