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2011-08 Archive

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第68回読書会 中原中也

2011年8月21日

第68回読書会8月21日(日)に実施し、中原中也の2冊の詩集「山羊の歌」「在りし日の歌」をとりあげましょう。
参加者多数につき、集合・会場が高田馬場から渋谷へ変更になりました。おまちがえなくどうぞ。

【 日にち 】 8月21日(日)
【 集 合 】 16:00にカフェ・ミヤマ渋谷東口駅前店の5号室(15:50に開室)
  ※ 詩の朗読などもあるため、もし遅刻でも16:15までには入室を。それ以降は休憩時間まで入室不可。

【 流 れ 】 集合 → 移動 → 感想 → 発表 → 閉会(19:45頃) → 夕食(自由参加)
【 費 用 】 1,000円前後(ドリンク代+お部屋代)
【 定 員 】 20名程度まで(初参加の新人さんは5名程度まで)
【テキスト】 中原中也『中原中也詩集』(岩波文庫)など
  ※ テキストはあらかじめ読んできてください。

早熟にして短命、頽廃と純真、過激さと哀しみ。できすぎなほどに詩人らしい生涯。
ヴェルレーヌからの感化、小林秀雄らによる称賛。
生前に発表した1冊と死後に出版された1冊だけで詩の歴史に与えた絶大な影響。

今回は、これらと同じことばで飾られるA・ランボーではなく、中原中也(1854~1891)を読みましょう
(この機会に、中也とランボーを併読してみても楽しそうですね)。

2冊の詩集はどちらも、例えば岩波文庫『中原中也詩集』に収録されています。
2つとも読んでくるのがベストですが(合わせても250ページ前後)、1つのみでも参加歓迎です。
また、岩波文庫以外の文庫などで読んできてももちろんOK。

読書会でをあつかうのは、これがはじめて。
クレーの絵と谷川俊太郎の詩をとりあげた前回のASも参考に、新しい進めかたを試みましょう。
まずは、中也の詩のなかで気になった作品を挙げていただき、ときどき朗読をはさみながら感想を。
それから、詩についてのレジュメ発表というちょっとした難題に、発表者が挑戦します。

作品の概要は下記(新潮文庫の紹介文より)。

愛する者よ、無垢なる日々よ――。生と死のあわいを漂いながら、失われて二度とかえらぬものへの、あふれる惜別の想いを、ノスタルジックにうたい続けた、夭折の天才詩人、中也。哀切で甘美なことばが、胸をうつ調べとなって響きあい、はかない余韻が心に沁みる2冊の詩集『山羊の歌』『在りし日の歌』に、詩集として編まれなかった作品も併せた140篇の詩篇を収録。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人etc.、どなたでも歓迎します。
参加連絡はなるべく8月16日までに。キャンセルは読書会当日までOK。

中原中也詩集    中原中也詩集    中原中也全詩集

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カテゴリー:読書会

精読会第08回 TEXT04 基礎編

2011年8月14日

精読会第08回は、8月14日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT04基礎編ゴフマン『行為と演技』をとりあげましょう。

【 日にち 】 8月14日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店個室
【テキスト】 ゴッフマン『行為と演技』(誠信書房、入手困難)

E・ゴフマン『行為と演技―日常生活における自己呈示』(1959)は、対面状況における行為に含まれる「演技」を徹底的に具体的に記述し分析した、ミクロ社会学のバイブル的な名著。
日常生活を舞台上の出来事として捉える「ドラマトゥルギー」の視点は、親しみやすいにもかかわらず、自己と他者とその関係に大きな気づきをもたらします。

今回の基礎編では、この議論を適度に抽象化して整理し、いくつかの命題に要約することで、「使える」かたちにまとめます。
そして、次回の実践編では、実際にゴフマンの演劇理論的な考えかたをあえてなぞって文芸作品を読み解いてみましょう(「まなざし」の問題と絡めながら、安部公房をもう一度読むのも楽しそう)。

『行為と演技』は品切れ・重版未定で、古本屋では1万円以上の値段がつくほど入手困難です。
図書館で借りられる方には借りていただき、それが難しい方にはこちらで準備しますのでお気軽にご相談ください。

なお、第05回に、精読会とはなにかを、下記のとおりシンプルにまとめました。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇跡のように楽しく読めてしまいました。

また、テキストの概要は下記のとおり(『命題コレクション社会学』「自己呈示のドラマツルギー」(E・ゴフマン)より)。

「社会的状況のもとでの行為は演技の要素を含む。行為者は同時に演技者(パフォーマー)であり、観客(オーディエンス)を意識した「印象の演出家」である」。E・ゴフマン(Erving Goffman)『日常生活における自己呈示』(1959年刊、邦題は『行為と演技』)は、日常のさまざまな場面において行われる演技の諸相を明らかにした著作である。この著作におけるゴフマンの主張を命題のかたちで示せば、上に掲げたもののようになるだろう。もちろんゴフマンはこのような抽象的な命題を正面から論じてはいない。彼の行ったことは、個々の場面における演技についての徹底的に具体的な記述である。男子学生の前で女子学生はどのように自分を演出するかとか、ホテルの従業員が客のいるところといないところでいかに態度を変えるか、といったことがそこでは語られている。だがそうした具体的な記述の集積は全体として、行為一般あるいは行為者一般についてのメッセージを読む側に伝えてくる。この著作から上のようなかたちで抽象的な命題をとり出すこともその意味で、あながち不当とはいえないだろう。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

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カテゴリー:精読会
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