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2011-06-19 Archive

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精読会第07回 TEXT03 基礎編後半

2011年6月19日

震災等の影響で延期となっていた精読会第07回は、6月19日(日)に実施しましょう。

今回はTEXT03基礎編後半バフチン『ドストエフスキーの詩学』の後半をとりあげましょう。
前回の範囲についてもしっかりふり返りますので、今回からでも今回だけでも気軽に参加どうぞ。

【 日にち 】 6月19日(日)
【 集 合 】 16:10に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店個室
【テキスト】 ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの詩学』(ちくま学芸文庫など)第4章~第5章

バフチン『ドストエフスキーの詩学』(1963)は、「ポリフォニー」「カーニバル」という考え方を鍵として、
ドストエフスキーの諸作品を、あるいは小説なるもの一般を論じた文芸批評の名著。

第06回では前半の「ポリフォニー(多声楽)」を、第07回では後半の「カーニバル(お祭り)」を中心に、
バフチンの考え方を使えるかたちにまとめましょう。
それとともに、この2回を通じて、小説の内容よりも方法を重視する、フォルマリスム的手つきを身につけましょう。
そして、実践編の第08回で、これらの考え方と手つきを使って、文芸作品をなにか1作、読み解いてみましょう。

なお、第05回に、精読会とはなにかを、下記のとおりシンプルにまとめました(こちらも参考に)。

● 精読会では、基礎編1~2回で人文書を読み、その考え方や手つきを使って、実践編1回で文芸作品を読み解く。
● 読書会では文芸作品をもちろん自由に読んでOKだけれど、精読会では人文書をあえてなぞって読んでみる。
● そうすることで、これまでにできなかった読み方ができるようになり、文芸作品をもっと楽しく読めるようになるはず。

実際に、TEXT01の実践編でもTEXT02の実践編でも、とりあげた文芸作品が奇跡のように楽しく読めてしまいました。

また、テキストの概要は下記のとおり(ちくま学芸文庫の背表紙より)。

作者が統一的視点から、作中の人物を意のままにあやつる従来型の小説とは異なり、ドストエフスキーは、自らの意識と声をもつ、自立的な存在としての登場人物を設定した。それゆえ彼の小説世界には、相異なる思想同士の、事件に満ちた《ポリフォニー》(多声楽)のような「対話」が実現された。そもそも、そのジャンル上の源は、遠く古代からの民衆的な笑いの文芸、すなわち《カーニバル》文学にたどりつくだろう。諸ジャンルにまたがる人文学的博識をもって、《ポリフォニー》と《カーニバル》という魅力に満ちた二視点を提出した、ロシアの巨人バフチンの先駆的著作がいま新訳でよみがえる。

初参加のかたもお気軽にどうぞ。

参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。

ドストエフスキーの詩学    悪霊    白痴

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カテゴリー:精読会
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