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精読会第04回 TEXT02 基礎編
2010年11月28日
精読会第04回は11月28日(日)に実施しましょう。
今回はTEXT02の基礎編。モース『贈与論』をとりあげましょう。
【 日にち 】 11月28日(日)
【 集 合 】 16:15に高田馬場駅BIGBOX前
【 場 所 】 高田馬場周辺の喫茶店かその個室
【テキスト】 マルセル・モース『贈与論』(ちくま学芸文庫)
精読会の概要説明はこちらの記事で。
文学作品などをもっと楽しく読めるようになるために、今回は「贈与(プレゼント)」や
「交換(コミュニケーション)」という現象について学んでみましょう。
そのために、モース『贈与論』をとりあげ、彼の考えかたを「使える」かたちにまとめましょう。
マルセル・モース(1872~1950年)は、デュルケムの甥であり弟子であり、レヴィ=ストロースに
多大な影響を与えた社会学者・文化人類学者。
『贈与論』は彼の主著で、社会の根幹をなす「贈与」や「交換」について、メラネシア、ポリネシア、
アメリカ先住民、古代ローマなどの民族誌を比較研究したもの。
実例が豊富でそれなりに読みやすい、社会学、文化人類学、現代思想の古典的名著。
前回、村上春樹「パン屋襲撃」でも実践したとおり、「贈与」や「交換」はさまざまなテクストを
読み解く鍵として「使う」ことができます。
12月頃に実施のTEXT02 実践編では、実際にモースの贈与論の考えかたをあえてなぞって
文学作品を読んでみましょう。
テキストの概要は下記のとおり(文庫背表紙より)。
ポトラッチやクラなど伝統社会にみられる慣習、また古代ローマ、古代ヒンドゥー、ゲルマンの法や宗教にかつて存在した慣行を精緻に考察し、贈与が単なる経済原則を超えた別種の原理を内在させていることを示した、贈与交換の先駆的研究。贈与交換のシステムが、法、道徳、宗教、経済、身体的・生理学的現象、象徴表現の諸領域に還元不可能な「全体的社会的事象」であるという画期的な概念は、レヴィ=ストロース、バタイユなど、のちの多くの思想家に計り知れない影響とインスピレーションを与えた。不朽の名著、待望の新訳決定版。人類社会のアルケーへ!
初参加のかたもお気軽にどうぞ。
参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
1~2年生・3年生以上・他大生・大学院生・社会人など、どなたでもどうぞ。
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